『歴史的な激動の2022年』
今年2022年は、マーケットにとってもまさに激動の1年となりました。ロシアのウクライナ侵攻は、地政学リスクを高めるとともに政治・経済の分断を起こしただけでなく、欧米中心にインフレ・ショックをもたらしました。インフレ抑制のために、強烈な金融引締めを余儀なくされ、債券等資産市場の大幅な下落を誘引しました。
また、為替市場ではドルの独り勝ち、歴史的な円安の年となりました。ドル円は1月24日の安値113円47銭から10月21日には高値151円93銭をつけるなど40円近くも円は下落しました。(そして12月21日現在で131円台と今度は円の安値から20円程度の円高となっています)
ドル・キャッシュ以外の資産のパフォーマンスは惨憺たるものでした。まさにエブリシングバブルの崩壊といった様相の年で、分散投資の効果が得られない特殊な年でした。金利の動きがキーポイントの強烈な「逆金融相場」とも言えるかもしれません。
長期目線でのポートフォリオ管理を意識すること。キャッシュ比率を高めたり、分割投資の継続などが重要な投資戦略でした。市場から退場しないリスク管理が、長期目線で戻りを取るためには必要だということを再認識させられた1年でした。
『来年のポイントは!?』
来年も、逆金融相場の余波は続く可能性はあるとは思いますが、その波が徐々におさまる兆候はでてきています。そして、インフレから景気後退リスクに注目が移っていくと考えられます。
すなわち、金利動向(ピークアウト・低下)はネガティブ要素からポジティブ要素に変化する可能性があるということです。
リスク管理のキーポイントが景気動向、景気指標となります。いわゆる「逆業績相場」の足音が聞こえてくるという事です。
参考:YouTube動画「逆業績相場の足音」⇒こちら
景気後退リスク(マイルド・リセッションかハード・リセッションか)を注視していくことが大切です。
景気を見るポイントを以下確認しておきます。①最後の砦と言われる現在堅調の労働市場(雇用統計)の変化②企業業績③ISM景況感指数などの重要景気指標です。
今年同様、戻り局面が来た時に、しっかり戻りがとれるポートフォリオを意識して、冷静に管理することが大切です。
是非とも来年は、最終的に「卯(う)跳ねる」相場になることを期待したいと思います。
皆様、良いお年を!!
※マーケットアップデートなどYouTubeにアップしていますので是非ともご視聴ください。
IFA法人エチュードのYouTubeはこちらから⇒YouTube
株式や投資信託、債券などのポートフォリオのチェックも個別相談で行っています。
ご興味のある方は、以下にアクセス頂きお申込みください。
IFA法人エチュードの無料個別相談はこちらから⇒無料個別相談