【コロナ禍の株高をどう考えるか? 】
いよいよ年末が近づいてきました。
あなたの今年の投資成果はいかがでしたか?
3月のコロナショック時に冷静な対応がとれた長期投資家は、年間を通して相応の運用成果は確保できたのではないでしょうか。(リンク:コロナショック 危機的状況で大切なこと⇒こちらhttps://www.ifa-etude.co.jp/column/%E3%80%90%E7%B7%8A%E6%80%A5%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%80%91%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF)
コロナショックの下落から大幅リバウンドを演じた今年の株式マーケット。
激動の1年でしたが、足元の状況を確認しておきましょう。
今年のマーケットはコロナ禍で上下に大きく動きましたが、現状は、米大統領選の通過で政治リスクが後退し、企業景況感の改善も見て取れるなど不安材料が後退しました。
そして、コロナ対策のための未曽有の経済対策、異次元ともいえる大量の資金供給が、コロナ禍の中での更なる株高を支えています。
米国株式は、ニューヨークダウが3万ドルを達成するなど3指数とも最高値をつけました。また、コロナ感染再拡大を横目に日経平均も11月単月で3456円の上昇と史上3番目の月間上昇幅を記録し、約29年ぶりの高値2万6700円超えを達成しました。新興国ではコロナ感染拡大が懸念されるインドの株式までが、ここ3か月で大幅上昇してきています。
新型コロナワクチンの開発、普及に伴う経済正常化期待を先取りして、景気敏感株やバリュー株が買われる一方で、足元のコロナ感染拡大が更なる金融緩和につながるとの観測でグロース株も再上昇するという循環物色が株高を支える構図です。まさに「いいとこどり」の相場といえます。
【「いいとこどり」の相場は続くのか?】
来年2021年は、大きな節を抜けた日経平均は3万円をトライするという強気の声も耳にします。果たして、この「いいとこどり」の相場は続くのでしょうか?
世界景気がコロナ禍の最悪期を脱し、かつ緩和的な金融政策が継続すれば思わぬ上昇の可能性はあります。
逆に言えば、金融緩和縮小の兆候や長期金利の上昇などには注意が必要だということです。コロナ収束のめどが明確になったときに、そのリスクが顕在化することも考えられます。
また、短期的には足もとの株価は景気や企業業績の回復期待を相当に織り込んでいるとも考えられます。株式の割安感が乏しいのが現実です。さらにロックダウン等で回復ペースが減速し、マクロ指標が弱含むことも考えられます。短中期的には、ここ最近の上昇スピードは景気回復の実態との乖離を更に広げていますので注意が必要です。
世界景気の急回復の期待が牽引している市場ですが、今後は現実的に景気や企業業績が「その期待と大きな乖離がなく回復していくのか」を見極めていくステージに入っていきます。
長期的には大きな節目を抜け、新たな視界が開けていく2021年を期待したいところです。
2020年の締めくくりにあたって、損益通算の観点に加えて、以下の点をチェックして、来年に備えておきましょう。
◆短期的には、過度な楽観をせずに、ポジション調整を検討する
(特にサテライト資産)
◆中長期的には、過度な悲観をせずに、マーケットステイを維持する
アセット・アロケーションの変更(ヘッジ資産、キャッシュ化を含む)やポートフォリオの見直しで投資の選択肢を増やしておく
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《過去のコラムはこちらからご覧ください》
◇ 2020.3.30 コロナショック 危機的状況で大切なこと⇒https://mbp-japan.com/tokyo/ifa-etude/column/5050624/